2023年全米で公開されたディズニー映画、実写版『リトルマーメイド』
予告編が公開されてから、様々な論争が巻き起こりました。
否定的な意見も多く、公開中止を求める声もありました。
公開後も、「正直、面白くなかった…」と感じた人も多かったようです。
実写版『リトルマーメイド』は、多くの期待を背負いながら公開されましたが、なぜこの映画がはひどい、面白くないと言われたのか。
私がこの映画を観た感想も踏まえ、その理由6選を解説します!
実写版【リトル・マーメイド】ひどい、面白くないと言われる理由6選!
1.主人公アリエルのキャスト
1989年(日本では1991年)に公開されたディズニー制作の大人気アニメーション映画『リトルマーメイド』
主人公アリエルは、白人で赤いロングヘアのプリンセスです。

実写版では、黒人で茶色のドレッドヘアーであるハリー・ベイリーがアリエル役に抜擢されました。
原作アニメーション映画のイメージが強いファンの中には、受け入れるのが難しかった人も多いようです。

アメリカ合衆国出身の歌手で女優。(2000年ジョージア州アトランタ生まれ。2025年現在24歳)
歌唱力がとても高く、ビヨンセがその実力を認め、自身のライブツアーにも参加させたほどの逸材。
2023年にラッパーのDDGとの間に第1子となる男児を出産し、2024年に破局したことが報じられている。
2.ポリコレ問題がもたらした影響
ポリティカル・コレクトネスの略称。社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策などを表す言葉の総称。人種、信条、体型などの違いによる偏見や差別を含まない中立的な表現や用語を使用することを指す。「政治的正しさ」「政治的妥当性」と訳される。
黒人女性であるハリー・ベイリーがアリエルを演じることについて、ポリコレに対する意識が強すぎるとの批判が噴出しました。
確かに、原作のアニメーション映画のアリエルを考えると、実写版では、別人のようなキャラクターで違和感を抱いた人も多いのではないでしょうか。
私は実写版では他に、
- アリエルの姉妹の人種がバラバラ
- エリック王子が母(セリーナ)と人種が違う(血がつながっていない?)
などの点も気になりました。
疑問が残るキャスティングであるのは否めないと感じました。
3.あまり可愛くないキャラクター描写

セバスチャン
国王トリトン(アリエルの父)に仕える執事長。
アニメーション版でのセバスチャンは、見た目はロブスターでしたが、実写版はカニそのものでした。
フランダー
アリエルの幼馴染で親友。
アニメ版では、からだは黄色で青と水色の縞模様が入っていて可愛らしい。
実写版フランダーは、こちらもまたセバスチャンと同じく魚そのもので、あまり可愛いとは言い難いビジュアルになっていました。
4.実写ゆえの現実的で怖いシーン
実写版『リトルマーメイド』のロブ・マーシャル監督は、リアルさにこだわっていたという話もあります。
実写版では、アニメ特有のファンタジー感が薄れ、現実的な描写が強調されすぎて、面白くないと感じた人も多かったのではないでしょうか。
アニメーション版はカラフルで幻想的な海の中ですが、実写版ではリアルな映像表現になっており、「夢のある美しい海の世界」という魅力が薄れ、全体的に深海のほの暗いイメージを強く感じました。
小魚などの海洋生物もとてもリアルでしたね。
5.音楽のアレンジ
アニメーション版『リトルマーメイド』の音楽はとても人気があり、つい口ずさんでしまう曲もありますね
しかし、実写版では音楽のアレンジが不評でした。
特にオリジナルの曲に対する改変が多く、昔ながらのファンからは失望の声もあったそうです。
新曲の追加もありましたが、あまり印象に残らないという意見もあります。
ですが、アリエル役のハリー・ベイリーの歌唱力はとても素晴らしく感動しました!!
6.ストーリー展開
実写版では、原作のストーリーに新たな要素を加えようとした試みが見受けられますが、それが逆に物語のテンポを悪くし、観客を置いてけぼりにしてしまった感じがあります。
尺が長い
アニメーション版は約83分のコンパクトな物語でしたが、実写版は135分と長くなっています。 追加されたシーンも多いですが、「特に必要性を感じなかった」という声もあります。
アリエルとエリックの関係が薄い
アニメ版では、アリエルとエリックの恋愛がシンプルながらも感情豊かに描かれていました。 しかし、実写版ではエリックの背景が掘り下げられたものの、肝心のロマンスの魅力が足りず、感情移入しにくかったとの声もあります。
アリエルのキャラクター変化が賛否両論
アニメ版のアリエルは好奇心旺盛ではつらつとした性格ですが、実写版では落ち着いた雰囲気になっています。
まとめ
実写版『リトルマーメイド』がひどい、面白くないと言われる理由を6つ解説しました。
アニメーション版『リトルマーメイド』は、1989年の公開から30年以上もの長い間ディズニーアニメの中で大人気の作品で皆に親しまれてきました。
主人公アリエルは、子どもたちだけでなく、大人にもファンが多いディズニープリンセスです。
皆さんそれぞれ、アニメーション版に対する思い入れもあることでしょう。
原作に対する愛情や期待が大きければ大きいほど、その反動として面白くないと感じられてしまった部分が多いのかもしれません。
この実写版に関して、映画を観た感想や評価は様々かと思います。
私はディズニー作品は大好きなので、次の実写化作品にも期待をしたいです!!